Q卜部

ポケモンカード旧裏 研究と備忘録

エネルギーカードをあじわう①

1.エネルギーカードって何?
1-1 エネルギーカードとは

ポケモンがワザを使ったり、「にげる」ために必要なカードであり、場にでているポケモンにつけて使う
・「基本エネルギーカード」と「特殊エネルギーカード」に分類できる
・基本エネルギーカードには「草」「炎」「水」「雷」「超」「闘」の6種類がある
・基本エネルギーカードはデッキに何枚でも入れることができる
・基本エネルギーカード以外のエネルギーカードはすべて特殊エネルギーカードとなる
・「エネルギーカード」を対象とする効果(*)は、「基本エネルギーカード」と「特殊エネルギーカード」のどちらも対象として選ぶことができる
* エネルギーチャージ、ゴース(化石)「エナジーへんかん」、ミュウツー(プロモ)「エネルギーきゅうしゅう」、ネイティオ(neo2)「エナジーサイクル」など

 

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基本エネルギーカードの初出は1996年の第一弾スターターパックです。
第一弾スターターパックには各色5枚基本エネルギーカードが封入されてます。
当時のおすすめの配分(ポケモン:25、エネルギー:25、トレーナー:10あたり)を踏襲する場合、スターターを4-5個買う必要があり、
その時代の小遣いの少ない小学生かつトレードができない環境の人であればエネルギーカード収集は険しい道でした。

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あの頃の配分

 

特殊エネルギーカードの初出は基本エネルギーカードと同様の第一弾で無色2個エネルギー(細かく言えばマルマインも)がでております。
その後はロケット団でレインボーエネルギー、きずぐすり配合エネルギー、なんでもなおし配合エネルギーが、
neo1で悪エネルギー、鋼エネルギー、リサイクルエネルギーが、neo4でミラクルエネルギーがでました。

 

エネルギーカードに関する基本的なルールにおいて、自分の番にエネルギーカードを自分の場のポケモンに1枚つけられるということがあります。
ワザコストとダメージにはエネルギー必要数が増えるほど相手に与えられるダメージが増える関係があるので、特にエネ加速がないデッキであれば、
毎ターンアタッカーとなるポケモンに1枚ずつエネルギーカードをつけることが重要なゲームであると考えられます。
しかし過去のおすすめ配分のようにエネルギーカードの枚数を多くすると後続育成ができなかったり、かといって少なくしすぎるとワザが使えないターンを作る恐れがあります。
デッキ構築するうえでエネルギーカードは、デッキコンセプトに必要なポケモン/トレーナーカードとにらめっこしながら何を何枚入れるか悩ませる対象であり奥深いカードです。

 

 

1-2 エネルギーカードとエネルギーとの違い

「エネルギーカード」と「エネルギー」の違いについて事例を挙げて記載します。

 

無色2個エネルギーは1枚の「エネルギーカード」ですが、2個の「エネルギー」を持ちます。
リザードン(第一弾)に無色2個エネルギーが2枚付いており「エナジーバーン」がはたらいている状態です。
特殊能力「エナジーバーン」の処理は「エネルギー」を対象とし、計4個の無色エネルギーを4個の炎エネルギーに変えることになります。
ワザ「ほのおのうず」の処理は「エネルギーカード」を対象とし、無色2個エネルギー2枚をトラッシュすることになります。

ワザを受ける側から別の事例を出すと、無色2個エネルギーが2枚付いている状態で、
わるいナッシー「わるわるMAX」を受けた場合は、「エネルギー」が参照されるため相手の投げるコインは4枚となります。(自分の場にあるエネルギーカードが無色2個エネルギー*2のみを想定)
ミュウ(化石)「サイコウェーブ」を受けた場合は、「エネルギーカード」が参照されるため受けるダメージは20となります。

このように1枚のエネルギーカードで複数のエネルギーを持つ対象(*)は、本項の違いについて注意が必要です。
* 無色2個エネルギー、ミラクルエネルギー、エネエネ経由のエネルギーカード、「おいしげる」がはたらいている場の草ポケモンについている草エネルギーカード


ちなみに色(タイプ)に対しての「エネルギーカード」と「エネルギー」の違いはありません。

例えば、ヘルガー(neo3)「くろいキバ」は「悪エネルギー」を参照するテキストであり、
わるいヘルガー「じごくのほのお」は「悪エネルギーカード」を参照するテキストとなっておりますが、
エナジーコンバーター」で基本エネルギーカードを悪にしたエネルギーカードで、
上記どちらのワザの効果を満たすことができます。

下記トレーナーズ内の情報から、「基本草エネルギーカード」を「エナジーコンバーター」で「炎エネルギー」にした状況で、
「炎エネルギーカード」トラッシュするワザ要求を満たせる記述があることが理由となります。

※提供いただいた情報
https://twitter.com/romussen1/status/1260455264953815042?s=09

 


1-3 すべてのタイプを持つエネルギーについて

すべての色(タイプ)を持つエネルギーカードがあります。
すべての色(タイプ)を持つエネルギーカードとは、場のポケモンについているとき「草・炎・水・雷・超・闘・悪・鋼」の、
どの「色(タイプ)」のエネルギーとしても、あつかわれるものとなります。


例えば、コダック(化石)にレインボーエネルギーが1枚付いていれば、
「ずつう」も「みだれひっかき」も使うことが出来ます。
また、ファイヤー(シート赤)「ドライアップ」やスターミー(neo3)「コアストリーム」など、
エネルギーの「色(タイプ)」を参照する効果のワザについては、どの色の参照でも効果の対象となります。

具体的にすべての色(タイプ)を持つカードは、
「レインボーエネルギー」、「ミラクルエネルギー」、
そして「へんしん」状態となったメタモン(化石、シート赤)についたエネルギーカードとなります。
誤認識しやすい効果として、マルマイン(第一弾)「エネエネ」やポリゴン2「エナジーコンバーター」は、
エネルギーの色を任意に指定する効果であるため、本項の対象ではありません。


補足として、レインボーエネルギーについてのテキストについて触れます。
カードテキスト原文とneo以降でテキストに差異があります。

【原文】
どの色の基本エネルギーカードとして使ってもよい。

 

【neo以降の説明】
場にあるかぎり、「草・炎・水・雷・超・闘・悪・鋼」の中の、どの「色(タイプ)」のエネルギーとしても、あつかわれる。

 

下記トレーナーズの情報から、neo以前は好きな色を自分の番ごとに指定できるという効果(*)でしたが、
neo以降はどの「色(タイプ)」としてもあつかわれる変更があったことが分かります。
* この説明の場合、例えばひかるライチュウ「サンダースコール」に対し、レインボーエネルギー1枚で雷コストを満たしつつワザの効果を得るということができない

※提供いただいた情報
https://twitter.com/nanimonoka/status/1260389003896819712

 

 

本章ではエネルギーカードの裁定部分をメインに記載しました。
もし記載内容に誤りがある場合はご指摘いただければ幸いです。